「考えたくもないネガティブなことがどんどん勝手に浮かんできてしまう。」
「最近、なんだか弱気になりがちだ。」
そんな人に向けてこの記事を書いています。
こんにちは。自己啓発本マニアのまさふみ(@msfm_blog)です。
今まで読んできた自己啓発本は1000冊を超えます。(自慢にならない)
皆さんは中村天風さんという方を知っていますか?
wikipediaには、
中村 天風(なかむら てんぷう、1876年7月30日 – 1968年12月1日)は日本の思想家、実業家。
日本初のヨーガ行者で、天風会を創始し心身統一法を広めた。本名は中村三郎(なかむらさぶろう)。
…と書かれています。
よく分からないかもしれませんが、簡単にいうと、日本における自己啓発・成功哲学という分野の元祖、…といってもいいかもしれません。
今、自己啓発本を出版されている著者の方でも、実は中村天風さんに影響を受けていた、という人は多いのです。
あの超絶ポジティブな松岡修造さんも、実は中村天風さんが大好きだと語られていました。
ところで、自己啓発本でありがちな言葉に、「前向きに考える」というものがありますね。
多くの人がそんなありがちな教えに対して、
「でも、前向きに考えようと思っても、考えられないんだよ。」
…って反論しちゃうんじゃないでしょうか?
ぼくもそうです。そして、ずっと昔、中村天風さんもそんなふうに考えていたんです。
基本的に、中村天風さんというのは昔から根性のある強気な人間だったようなんですが、あるとき、病気がちになってしまって以来、すっかり弱気になってしまったそうなんです。
そんな自分をどうにかしようと、国内国外、色んな人の教えを受けにいったそうなんですが、誰一人として、「前向きに考えろ」とは言っても「前向きに考えられるようになるための方法論」を教えてくれる人はいなかったらしいんです。
中村天風さんの名著、「幸福なる人生」の中には、こんな一説があります。
「方法なき教えに救いはない」
…その後、中村天風さんは縁あってインドの聖人と出会い、そこで修行を積み、研究を重ねた結果、
どうやら自分を変えるためには、自分の奥底に存在している「潜在意識」を変えなければいけないのだということに気づき、そしてその「潜在意識」を変えるための方法論を編み出したのです。
今日はそんな中村天風さんの語った「潜在意識の変え方」について、記事にしていきたいと思います。
夜、眠る直前に考えることが重要
夜中に眠る直前に考えたことは、潜在意識に大きな影響を与えると言われています。
眠る寸前まで考えていたことを、人は、眠りながら無限ループしてしまうのです。
そのため、眠る直前に消極的なことを考えていると、その考え方が潜在意識にインプットされてしまいます。
中村天風さんは、「寝際だけは生まれたての赤ん坊のように純真無垢に」とおっしゃられています。
とりあえず寝る寸前だけは、悩みや不安などはおいておき、「やんわりとした幸福感」を感じようということです。
また、寝る前に鏡を使った自己暗示法を行うのも効果的だそう。
鏡を自分の前において、自分の眉間のあたりを眺めながら、一度だけ肯定的な言葉を呟きます。
例えば、「お前はさらに強気になる!」といったの言葉です。
声は大きくなくてかまいません。むしろささやく程度の声の大きさの方が、潜在意識に届きやすいそうです。
そして、朝起きたら、「おれは強気だ」と自分に言い聞かせます。
本気で「強気になった」とは感じられなくても、とりあえず前の日の夜につぶやいたことが実現したかのように自分に言い聞かせます。
日中、何度言い聞かせてもよいです。
そして、なるべく本当に強気になったかのような行動をできる範囲で心がけるようにするのです。
この、寝る前の鏡を使った自己暗示と、日中の心がけを毎日繰り返すことのよって、理想の自分を潜在意識に浸透させていくのです。
消極的な言葉を使わないことを心がける
同時に、日中はなるべく消極的な言葉を使わないことを心がけます。
自分の潜在意識に最も影響を与えているのは、セルフトーク(自己対話)と言われる、自分自身の中で自分に対してかけている言葉です。
それと同時に、自分が他人に対してかける言葉も、潜在意識には大きく影響します。
他人に対して批判や悪口ばかりを投げかけている人は、実はいつも自分を責めている人なのです。
聖書には、「はじめに言葉ありき」という一節があります。
「自分が使っている言葉や思っていることは、必ず実現してしまう」という緊張感を持って、日々、消極的な言葉を使わないように意識することです。
心が積極的な人とだけ付き合うようにする
「自分と仲が良い5人の年収を足して割ると、自分の年収になる」というのはよく言われることですが、人はいつも一緒にいる人に影響を受けます。
それならば単純に、心の積極的な人とだけ付き合うようにすれば、自然と自分の心も積極的になっていくはずです。
人だけではなく、日々自分が接している情報もできるだけ積極的なものにすることが大事です。
中村天風さんが生きていた時代とは違って、現代はインターネット(サイバー空間)における情報の影響も強いです。
とにかく、心が積極的な人とだけ関わり、ネガティブな情報に触れないことです。
中村天風さんに学ぶ潜在意識の変え方。まとめると・・・
・方法論なき教えに救いはない。
・潜在意識を変えるためには、「寝際の気分」が最も大事。
・寝際の鏡を使った自己暗示と、日中の心がけを実践しよう。
・積極的な言葉を使い、積極的な人と関わり、ネガティブな情報に触れないようにしよう。
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