自分の理想や目標に向かって、最短距離で歩む方法。
それは、常に今、自分にできることを考えて、それを行動に移す。
…ということを習慣づけることです。
人間、誰しもが色んなことで悩むものです。
あの人と比べて、自分はなんてダメなんだろうという、
他者との比較や劣等感、自己嫌悪。
どうして自分はあんなことをしてしまったのだろうという、
罪悪感や後悔。
もしもこうなったらどうしようという、
未来への不安。
自分の心が、他人や過去や未来へと向いているときには、
今この瞬間に行う自分の行動がおろそかになってしまいます。
しかし、「今、自分が何をするか」が理想の自分を作っていくのだし、
過去や未来の意味を変えていくのです。
もちろん、過去を紐解いたり、
未来に向かって計画を立てることも大事でしょうし、
時には他人と比べて自分の立ち位置を確認することも必要でしょう。
しかし、いつもいつもそればっかりに心のエネルギーを浪費していて、
肝心の今、この瞬間に行うべき行動の方に自分の力を使うことができなければ、
いつまでも現実を変えることができません。
「今、この瞬間に自分にできることはなにか?」
この質問が、自分を無駄な迷いから救ってくれます。
なぜなら、心の焦点が、過去や未来や他人のことから、
肝心な今、ここにいる自分に戻ってくるからです。
だから、最短距離で目標に向かって進むことができるのです。
できないことをやれ、と言っているのではない。
今の自分にできることは何か?と聞いているのだから、
きっとそれが見つかれば行動に移すことができるはずです。
あなたは、「自分には勇気がない」という言葉を言ったことがありませんか。
僕はあります、何度も。
今でも油断すれば、「自分には勇気がないから…」という言い訳をしてしまいます。
だけど、「勇気がない」ということは、実際にはありえない。
なぜなら、あなたは今までの人生をなんとか生き抜いてきたはずだからです。
本当に、まったく勇気がない人ならば、ここまで生き抜いてこられるはずがない。
臨床心理学には、認知行動療法という、
現代において最も有効といわれている心理療法があります。
「自分の思考の歪みが、自分を苦しめている」という考え方に基づいて、
患者の思考の歪みを是正していくというアプローチを取る心理療法です。
その認知行動療法において、
人生に悩んでいる人が持っていることが多い思考の歪みの一つに、
「全か無か思考」というものがあります。
これは、物事を白か黒かという二分法で眺めてしまう傾向です。
例えば、「自分はダメな人間で、あの人はスゴい人だ」という考え方は、
ダメ⇔スゴイという2つの両極で2人の人間をレッテル貼りしていますが、
実際には、
「自分にあの人よりダメなところもあれば、自分のほうがスゴいところもある。
同じぐらい上手だったり、下手だったりすることもあるかもしれない。」
…という考え方のほうが、より真実に近いと思いませんか?
このように、世の中には白か黒かに分けられない、
グレーゾーンの領域のほうが圧倒的に多いのです。
あなたが、「自分には勇気がない」というとき、
あなたは自分自身をだましているのです。
今、自分にできること、その小さなステップを見ないふりしている。
勇気がまったくないということはありえない。
あなたのなかに今、ある勇気で、自分にできることを行っていけばいい。
これは、やる気や、頭の良さなど、お金や知識など、
すべてのことにいえることです。
今、あなたが持っているもの、あなたの中にあるものを使って、
この瞬間にできることを行っていけばいい。
そうすれば、段々とできることも増えていく。
どんどん理想の自分に近づいていけるのです。
迷ったときや、悩み、恐怖に襲われたときなどは、
いつでも「今、自分にできることを考える」。
ここに戻ってくることによって、何かしらできることはある。
どんな状態でも、着々と進んでいけるのです。
コメントを残す