承認欲求に意味なんてない

「俺たちなんてそのへんを飛んでるバッタとなんら変わりないよな」

…と、俺は昨日、犬の散歩をしながら思った。

「バッタは一体、なんのために生きてるんだろうか?」と漠然と考えたりする。

もちろん、生物学的に言えば、遺伝子を後世へと引き継いでいくために彼らは生きているのだろう。

「俺は何のために生きているんだろうか?」なんて考えないところがバッタの強さに思えてくる。

あるいは、俺が今、散歩させてるこの犬(なっちゃん)は、何のために生きてるんだろか?

毎日こいつを観察していても、食うため、寝るため、生殖するため、遊ぶためだけに生きてるとしか思えない。

至ってシンプルだ。

本来、俺たち人間も、動物という枠組みから見れば、バッタや犬と何ら変わらない。

下手に発達してしまった脳が、自分や周りの人々、社会や世界について、「余計な事」を考えさせてしまう。

だから俺たちは、時に思い悩んだり、誰かと衝突したりしてしまう。

だけど俺たちを悩ますそんなことのほとんどは、「何の意味もないこと」、つまりどうでもいいことだ。

「承認欲求」が悩みの原因であることが多い

俺たちを悩ませているのは、承認欲求と言われる人間の欲望の一つである場合が多い。

承認欲求というのは、要するに、「人から認められたい、社会から認められたい、自分が重要な人物だと思いたい」という欲望のこと。

心理学の世界では、マズローの欲求5段階説などでこの承認欲求が扱われている。

まず人間は生きたいという「生存欲求」を持ち、それが満たされると身の安全のために「安全欲求」を持つ。

その2つが満たされてしまえば、今度は、社会的・人間関係的な欲望を持つことになる。その中に含まれるのが「承認欲求」だ。

先進国では、よっぽどのことがなければ、生きていくに困るほど食うに困ったり、身の安全が侵されるということはない。

サバイブすることが保証されているからこそ、人間関係的な悩みに囚われてしまうといってもいいかもしれない。

…このテーマについて、映画史上最もイケている男と言われた、「ファイトクラブ」のタイラー・ダーデン(ブラット・ピッド)はこんなふうに話していた。

みんな潜在能力を持ってるのに、それを浪費してる。クソッ。全員、ガソリンスタンドの店員やウェイター、ホワイトカラーの奴隷だ。

広告は俺たちに車や服を買わせようとする。必要ないクソみたいなものを買うために、いやな仕事を続けている。

俺たちは歴史の狭間に生まれた子供だ。目的も居場所もない。大戦もなければ大恐慌もない。

俺たちの戦争は精神の戦い
だ…大恐慌は俺たちの生活だ。

つまり、このセリフが言いたいことは、俺が思うに、現代では、誰しもが「承認欲求」的なものを持たざるを得なくなっていて、それに悩まされる可能性があるということ。

そして、そのせいで自分の潜在能力を浪費しているということだ。

可視化された承認欲求「いいね!」と承認格差

そして、「承認欲求」は、現代のSNS(ソーシャルネットワーク)と結びつくことによって、より地獄絵図を成している。

こないだ、ボーっとテレビを見ていたら、若者に人気という、とある読者モデルがこんなことを言っていた。

「Instagramにダイエット写真を載せるのは、皆にいいね!がんばったね!って言われたいから」

あるいは、最近の女子高生は「インスタ映え」する彼氏を選ぶのだとか。

これってつまり、「人から認められたい!」という承認欲求が何にも増して行動の動機になっているということだ。

いいね!やふぁぼ、Subscribeは、まさに現代における承認欲求が可視化されたもの、…と言ってもいいかもしれない。

今、起こっているのは、絶え間ない承認獲得のための戦争と、…そして承認格差だ。

こういった承認獲得のためのゲームに、何の疑問も持たずにノれて、そこで楽しくやれるヤツはまだいいかもしれない。

でも、ほとんどの人ってそうじゃないと思う。

「誰か」のいいね!数に嫉妬しながら、自分はいいね!を押す側にしかなれない。それが承認戦争における多くの人の現実だ。

いい加減、バカらしいと思わないか?「誰かに認められたい」と思って生きていくなんて。

そして、ほとんどの人は「誰かに認められる」ものなんて持ってないだろ?

そんな奴らがおしゃれなカフェに行って、おしゃれな食い物の写真を撮って誰かに「いいね!」押されてたって仕方ないだろ?

誰かの猿真似をしてる場合じゃない。そして、「誰にも認められない」という事実に落ち込んでたって仕方ないんだ。

ブラピは「そんなことに悩んでたって意味がない」って言ってるんだよね。

ゴミだらけの中で、1つだけの「どうでもよくない」こと

ここまで読んで、自分は「承認欲求 」に囚われてしまっているな、と感じた人。

そんな人はとりあえず、The Offspringの「All I Want」という曲を聴いてみよう。

OK。聴きながら、この曲の歌詞(和訳)を読むんだ。

Day after day your home life’s a wreck
毎日、家に引きこもっているお前の生活はゴミだ
The powers that be just breathe down your neck
何かがお前の息の根を止めようとしている
You get no respect, you get no relief
誰からも尊敬されることはないし、救済を得ることもない
You gotta speak up and yell out your piece
今こそ大声で、自分の気持ちを叫ぶんだ

So back off your rules
くだらない自分ルールを捨てろ
Back off your jive
意味のない冷やかしなんかやめちまえ
Cause I’m sick of not living to stay alive
ただ生きるだけの人生にはもううんざりだ
Leave me alone
ひとりにしてくれ
I’m not asking a lot
たくさんのものを求めているわけじゃない
I just don’t want to be controlled
ただ俺は誰にもコントロールされたくない
That’s all I want
それだけが俺の望みなんだ

分かるだろうか?「誰かに認められる」ことはガラクタだし、「誰かに認められたくてやること」もゴミだ。

そして、油断していると人生はそんなゴミだらけで汚染されてしまう。

…そんなことより、人生で大切なのは「誰にもコントロールされないこと」、つまり、自由であること。自分であることじゃないか。

この現代における精神の戦争の中で、ほとんどの人っていうのはエネルギー切れだ。

誰かに認めてもらうことで、自分のエネルギーを補充しようとしている。しかし、そんなことをしても無駄なんだ。

人から認めてもらったことで得たエネルギーっていうのは、すぐに自分の中から逃げていってしまう。

これは東洋医学的にある程度証明されていることで、「気を奪う」「気を奪われる」といった現象だ。

もう、承認欲求のことで悩むのはやめにしよう。それだけで、現代における俺たちの悩みはだいぶ減るだろう。

俺たちの教師は、犬やバッタだと思う。

彼らは周りについても、自分についても、グダグダと考えることはない。

ただ、自分のやりたいことをやってるってだけだ。それで彼らは食っていけるんだからね。

まとめると・・・

・現代における悩みのほとんどは「承認欲求」のせい。

・SNSで可視化されている承認格差にはうんざりだ。俺はこのゲームから降りたい。

・「承認欲求」自体は、実態のないもの。それを掴んでもすぐに逃げて行ってしまう。

・人目は気にせずに、自分のやりたいことをやれ。

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