性格は遺伝によって決まりほとんど変えられない

「自分を変える」ためにいくら頑張っても、その努力は無駄に終わるかもしれません。

なぜなら、自分の性格は遺伝によって決まり、ほとんど変えられないことが明らかになってきているからです。

鼻息の荒いセミナー講師や、自己啓発本がいくら「自分は変えられる!」と叫ぼうが、ムリなものはムリです。

例えば、「臆病さ」という資質は遺伝による影響が大きく、後天的にどうにかなるものではありません。

それなのに、「ビビるな!もっと積極的に行け!」と外部から煽られても本人は困惑するだけなのです。

結論から言います。自己変革はムリなのです。その変わり、適応力は鍛えることができます。

自分の性格を変えようとするのではなく、今の自分の性格をどう活かすかを考えるということです。

遺伝で決まる4つの性格的要素

遺伝と性格の相関関係を研究したクロニンジャーという方によると、以下の4つの性格的要素が遺伝的な影響を大きく受けるそうです。

新奇性追求

新奇性追求とは、分かりやすく言うと冒険心の強さや、好奇心がどれだけ強いかといったことです。

この要素を強く持っている人は、行動力が高く、むしろ「考える前に行動する」といった感じで、熱しやすく冷めやすいタイプです。

一方、この要素を低く持っている人は「行動する前にあれこれ考える」タイプで、規則正しい人だったりします。

損害回避

損害回避とは、一言でいうと「心配性かどうか」です。冒頭で説明した「臆病さ」の話ですね。

この要素を強く持っている人は、とても心配性だったり臆病だったりします。良くいえば慎重なタイプです。

反対に、この要素が低い人はリスクを好むタイプで、楽観的、行動範囲も広く活動的です。悪くいえば無責任なタイプですね。

報酬依存

報酬依存は少し難しいのですが、「人情深いかどうか」ということを表しています。

この要素が強い人は、他人との共感を好み、他人のために頑張ることができたり、感情的なタイプです。センチメンタルでもあります。

この要素が弱い人は、どちらかといえば孤独を好み、冷静であまり感情に振り回されないタイプになります。

 

粘り強さ

固着や固執ともいったりしますが、要するに「1つのことをやり通すタイプかどうか」ということです。

この要素が強い人は完璧主義的で熱心に一つのことに取り組みがちです。

一方でこの要素が低い人は、適当で飽きやすい特色を持っています。

 

正確には、クロニンジャーはこれら4つの要素を、性格ではなく気質と呼んでおり、遺伝的な要素に強く影響されるとしています。

一方で、遺伝的な影響よりも、環境的(後天的)な影響を受けて変えられる要素もいくつかあり、クロニンジャーはこちらのほうを性格と呼んでいます。

クロニンジャー的に言うならば、「気質は変えられないが、性格は変えられる」ということですね。

一方、この記事では、クロニンジャーがいうところの気質を「性格は変えられない」という言葉を使って表現しています。

遺伝に縛られず、後天的に変えることができる性格とは

遺伝的な要素よりも、環境的要素により影響を大きく受ける性格もいくつか存在しています。

それが、「自己志向」「協調性」「自己超越」という3つの要素です。

自己志向

自己志向とは、自分の「自尊心」のことです。

自尊心とは、要するに「自分のやり方への信頼感」のこと。

先ほど見てきたように、自分の性格(気質)というものは遺伝的な要素を大きく受けており、なかなか変えがたいものです。

しかし、「自分の性格(気質)をどのように扱うか」ということは、考えようによっていくらでも変えることができるのです。

自尊心を強く持っていれば、自然と自分の持っている性格の良い側面を活かすことができます。

なぜなら、「自分に対する信頼感」を持っているからです。自分との折り合いとつけているともいえます。

一方で、自尊心が低いと、自分の性格の良くない部分に振り回されてしまうことになります。

自分としっかり向き合うことができていない状況ですね。

協調性

協調性とは、「他人に関心があるかどうか」ということの指標です。

カーネギーの「人を動かす」という自己啓発本の名著と言われている本の中に、こんな一説があります。

まずあなたが相手に関心を持たないとすれば、どうして、相手があなたに関心を持つ道理があろうか?

協調性を強く持っている人は、他人に関心を持っているため、他人に対して寛容だったり、他人の役に立つことができる人になれます。

一方で協調性に長けていない人は、他人に無関心なため、他人の些細なことを許すことができなかったり、誰かの役に立つことができない人になってしまいがち。

自己超越性

自己超越性に関してはなかなか難しいのですが、ここはスピリチュアリティの分野と言われています。

自分を忘れ、世界や宇宙に対する一体感を感じているような境地ですね。

自己志向とは、自分との一体感。協調性とは、他者との一体感。そして自己超越性とは、世界との一体感。…というふうに考えれば分かりやすいかもしれません。

 

幸いなことに、この自己志向・協調性・自己超越性という要素は後天的な影響を強く受けているため、「変えようと思えば変えることができる」分野なんです。

自分の性格(気質)がどうあれ、それを受け入れ、他者のために活かし、世界に貢献していけるような人間になることができるということ。

 

配られたカードは変えられないが、カードの使い方は変えられる

遺伝的要素を強く受ける性格(気質)というのは、あらかじめ配られたカードのようなものです。

そのカードを、うらやましいと思える他の誰かと交換することは一切できません。

しかし、自分の持っているカードに自信を持ち、その良いところを活かす使い方をすることは可能です。

自分のカードの特質が最も生きる形で、それを誰かのために使えるようになることも、可能です。

例えば、「臆病な自分」を変えることは一生できないかもしれない。しかしその「慎重さ」は必ず活かすことができます。

「無感情」な自分を嫌いになってしまうことがあるかもしれない。だけどその「冷静さ」は必ず誰かのためになります。

自分の持っている性格は変えられない。

だけど、その性格に対して、「こんなもんかよ」といじけているか、「こんなにいいところが自分にはある」と思えるようになるかどうか、それを「誰かのために役立てる」ことができるかどうかは、十分変えることができるのです。

性格は遺伝で決まる。まとめると・・・

・自分の性格は変えがたい。

・だけど、その性格をどう活かすか。他人のためにどう役立てるかという部分はいくらでも変えられる。

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